◆(左から)カーター記者・デイビス記者・マルコ記者見習い・トーマス編集長・ヘレン記者

「メイドちゃん、またしても…」


ご主人様のお気に入りのネクタイを…

やっちゃったみたいです…。

 

(マルコ記者見習い)


「消えたウサギウマ!?」

東部にいるという白髪仙人を訪ねて旅を続けるガオとロバート。

山賊3兄弟を引き連れて、中央部の旧港まであともう少しといったところ。
ところが今朝、宿を出て馬小屋へ行くと…

ウサギウマがいない!?

「国王からいただいた大切なウサギウマが…」
がっくり肩を落とすロバート。
ガオがじろりと3兄弟を睨みつけると…
「あ、あっしら何も知りやせんぜ、ガオ親分!」
「そそそうですとも!」
なんとも怪しいこの態度…。(ヘレン記者)

「犯人は山賊親分!!」


「実は昨夜、山賊の親分が来やして…」
「ガオ親分かウサギウマのどちらかを差し出さないと、酷い目にあわせると…」
ガオに促され、山賊3兄弟が白状した。
どうやら先月ガオが返り討ちにした山賊親分の仕返しだったようです。

「そんなわけでウサギウマを…」「すまねぇです、ロバートの旦那~!」土下座する3兄弟。

ロバートは彼らに背を向けたまま黙っています。
命の恩人であるガオのことも大切だけれど…
これまで数々の苦難を共にしてきたウサギウマのことを思うと、何も言えないのでしょう。

「山賊の親分はどっちへ向かった?」
ガオの問いに、恐る恐る方角を示す3兄弟。駆け出すガオ。
ああ、どうなるのでしょうか!

(ヘレン記者)


「子分と親分!」

 

ガオがウサギウマを連れて戻ってきました!
さすがは道場破りの格闘家。山賊親分を倒し、見事仲間を取り戻したのです。
「ウサギウマ!無事でよかった~!」
再会を喜ぶロバート氏とウサギウマ。

「すいやせん!ガオの親分~!!」
額を地面に押し付け、ひたすら謝る山賊3兄弟。
「子分なら困った時は親分(オレ)に相談しろ!」
ガオの一喝に震える3兄弟。
でも嬉しかったようですよ。初めて子分と認めてもらえたのですから。

とはいえ、中央部の旧港まであともう少し。
別れの時が近付いています。

(ヘレン記者)


「ヒツジ語講座、開講!」


中央部赤の塔で、ヒツジ語講座がスタートする。
講師はヒツジの国親善使節団の通訳を務めたコバレフスキー氏。
その貴重な経験を活かし、ヒツジ語だけでなく彼らの日常についても学べる講座となっている。


受講希望者は中央部役所まで。

(カーター記者)


「まもなくお別れ」

ガオとロバートの一行が中央部旧港へ到着しました。
ここから白髪仙人がいるという東部へ船で渡ります。
明日は「秋の雨の日」。出航は3日後に延期となりましたが…

「君たちとはここでお別れですね」
「ロバートの旦那…」「ガオ親分~」

 

そう、東部へは国王の許可無き者は渡れない決まりになっています。
勿論山賊3兄弟もそれは分かっています。
「見送りしたいので、あと少し一緒にいさせてくだせぇ!
「…好きにしろ」
ぶっきらぼうなガオの声も、なんだか少し寂しそうです。

(ヘレン記者)


「いざ東部へ!」

一日続いた雨も上がり、季節は秋。
ガオとロバート&ウサギウマは、東部行きの船へ乗り込みました。

「ガオ親分…また戻ってきてくだせぇ!」「待ってますから!」
山賊3兄弟に見送られ、船はゆっくりと港を後にします。
手を振る彼らの姿がだんだん小さくなってゆきます。
「…船の別れは寂しいですね」
ウサギウマの背を撫でながら、ロバートがひとりごとのように呟きました。

これから向かう東部で、ふたりは白髪仙人を見つけることができるのでしょうか。(ヘレン記者)


「カーニバルの準備始まる!」


中央部デルセンの街では、来月末に開催されるカーニバルの準備が進められている。

中央広場では、今日から舞台出演者の一般募集が始まった
その場で審査が行われ、許可をもらった者(チーム)は出演決定となる。

見物人の反応も審査対象となるため、広場は大勢の観客で大賑わいだ。
募集は明後日まで行われる。

(カーター記者)


「名探偵、孤児施設を訪問」


名探偵が中央部の孤児施設を訪問した。
トカゲレースくじ「トトカゲチョ」の配当金を寄付したりと、何かと施設に関わっている名探偵。
「ここの子供たちには色々と助けてもらっているからねぇ
どうやら彼の情報収集に、一役買っているらしい。

子供たちも、名探偵が来ると大喜びで庭へ飛び出してくる
しかし、中には心を閉ざしたままの子もいるようだ。
「気になる子がいるんですよねぇ…」
2階の窓を見上げながら、寂しそうにつぶやく姿が印象的であった。

(カーター記者)


「中央交響楽団 秋の定期演奏会まもなく」


ヌイーン国立中央交響楽団・秋の定期演奏会がいよいよ

10/4に中央大劇場で行われる。

曲目は
ヌイーンツァルト:交響曲第2番
レナード:ヴァイオリンとチェロのための協奏曲
 ヴァイオリン・シャルル/チェロ・リシャール
ラフヌイノフ:歌劇《伯爵夫人》より「あのパイを投げたのは誰か」
指揮はレナード。

名門オーケストラが奏でる極上の調べをあなたに!

(デイビス記者)


「ロマンス小説、大流行!」


中央部のメイドたちの間で、ロマンス小説が大流行!
特に人気なのがドルナオーレ著『マスカレードの夜』。
メイドと公爵の身分違いの恋を描いた小説で、秋のカーニバルが舞台となっている。

臨場感たっぷり、これからの時期にぴったりの読み物だ。

ドルナオーレ氏については謎が多いが、それも魅力の一つとなっているようだ。

(デイビス記者)