◆(左から)カーター記者・デイビス記者・マルコ記者見習い・トーマス編集長・ヘレン記者

「トカゲの涙石盗難事件、依然手掛かりつかめず!」


「トカゲの涙石盗難事件、依然手掛かりつかめず!」

昨日発覚した国立博物館の「トカゲの涙石」盗難事件。
中央警察が捜査を進めるも、一夜明けても犯人の手掛かりは依然つかめぬままだ。
「名探偵を呼べ」と騒ぐ館長に、苛立ちを隠しきれない警部。
しかし、名探偵に捜査協力依頼が出るのも時間の問題かと思われる。


(カーター記者)


「名探偵登場!犯人はもしや・・・」


「名探偵登場!犯人はもしや・・・」

「トカゲの涙石盗難事件」の捜査協力を要請された名探偵が、国立博物館に到着した。
警部と共にひと通り現場を調査した後
「最近このあたりで、怪盗紳士の目撃情報が増えていたねぇ」
と独り言のように呟いた。

もしや犯人は怪盗紳士なのか!?


(カーター記者)


「まさかの展開!犯人は…」

 

「まさかの展開!犯人は…」

「トカゲの涙石盗難事件」の捜査に加わった名探偵。
関係者を博物館ホールに集めて言った。
「今回の事件、怪盗紳士の仕業だねぇ」

ざわめく警察関係者と館長の前で、さらに呟く。
「で、あなたが怪盗紳士ですよねぇ」
視線の先には、博物館館長が。

 

(カーター記者)


「怪盗紳士、正体を現す!」


「怪盗紳士、正体を現す!」

昨日急展開を見せた「トカゲの涙石盗難事件」。
「よくぞ見破ったな、さすがは名探偵!」
館長・・・いや、変装を解いた怪盗紳士は煙のように消え、警官隊が後を追ったが捕らえることはできなかった。

名探偵のコメント「涙石は館内にあるよ。怪盗紳士が盗んだように見せかけて、後で運び出すつもりだったんだろうねぇ」
捜査の決め手について尋ねたところ
「握手を交わしたときに何となくね。あまり僕に絡まないでほしいんだけどねぇ」

館長室のクローゼットから、館長とトカゲの涙石が無事発見された。


(カーター記者)


「コバレフスキーにまさかの大役!?」


「コバレフスキーにまさかの大役!?」

中央部役所勤務のコバレフスキーに、国王の勅命が下された。
なんと、今月末に来国予定のヒツジの国親善使節団の案内役だ。

一介の役所勤めに任せるには、責務が重すぎるのではないか。
謀略めいたものを感じ、本誌は独自に取材を行っていたのだが、とある筋から入手した一枚の写真から全てを理解した。
コバレフスキー・・・使節団に瓜二つ!!

国王のコメント「ヒツジの気持ちが分かるかと思うての!がっはっは!」


(デイビス記者)


「メイドちゃん、誕生日に・・・」


「メイドちゃん、誕生日に・・・」

昨日はメイドちゃんの誕生日だったんだよ!
ご主人様が特別にケーキを用意してくれたんだけど・・・

やっちゃったみたい・・・ 


(マルコ記者見習い)


「コバレフスキー、猛勉強!」


「コバレフスキー、猛勉強!」

今月末に来国予定の「ヒツジの国親善使節団」の世話役に任命されたコバレフスキー氏。婚約者のノエルと共に王宮内図書室でヒツジの国の文化を猛勉強中だ。
王室付家庭教師が不在のため、難航している模様。


(デイビス記者)


「冒険家ジーナ、ミッション完了!」


「冒険家ジーナ、ミッション完了!」

先月初旬からハミハミ島を冒険していたジーナから、協力者である発明家の元へ交信があったとのこと。
今回の冒険で、何やら珍しいものを手に入れたらしい。
来週にはハミハミ島を離れ、南部へ戻る予定だとのこと。
彼女がもたらす新たな発見に、学者たちも大いに期待している。


(カーター記者)


「アグネス主演舞台『花園の恋』明日から」


「アグネス主演舞台『花園の恋』明日から」

人気女優アグネスの主演舞台が、いよいよ明日から公演されます。
脚本・演出はライチャック氏。アグネスをイメージして書かれたという大人の恋の物語に酔いしれてくださいね。
中央大劇場で28日まで。

(ヘレン記者)

「今年のトカゲレース出場者決定!」


「今年のトカゲレース出場者決定!」

いよいよ来月に迫った南部最大のお祭り『サラマンダ―フェスティバル(通称・火祭り)』のメインイベントであるトカゲレースの出場者が発表された。

ゴブランの各部族の誇りを懸けたこのレース、昨年優勝のクルルン族からはナムル(初)、準優勝のララッタ族からはニアラ(3)、トトン族はクルト(5)、スタット族はパム(3)が選出された。( )内は出場回数

なお、10年間レースを沸かせ、クルルン族に多くの勝利をもたらしたタミアは、レース引退を表明している。

●『サラマンダ―フェスティバル』6/22~24(トカゲレースは最終日)

(デイビス記者)

「『トトカゲチョ』ニアラ本命か!?」


「『トトカゲチョ』ニアラ本命か!?」

先日のトカゲレース出場者の発表を受けて、レースくじ『トトカゲチョ』が本日から発売となった。
有力候補のタミアが抜けたことから、昨年準優勝(一昨年優勝)のニアラを軸にした買い目が予想される。


(デイビス記者)


*トトカゲチョの未成年者の購入は禁じられています。


「飛んだよ!」


「飛んだよ!」

今日はいい風がふいていたからね。
メイビー君がちょっとだけ空を飛んだよ!
耳で飛んだんだよ!すごいね。


(マルコ記者見習い)


●トーマス編集長追記~メイビー少年は幼い頃から長い耳がコンプレックスだったが、ある時耳で空を飛ぶゾウの話を知って、自分も挑戦することにしたんだ。少年の前向きなチャレンジを縫々日報は心から応援しています!


「アグネス効果か!?花屋が繁盛!」


「アグネス効果か!?花屋が繁盛!」

先週15日から公演のアグネス主演舞台『花園の恋』が大人気だ。
大人の恋がテーマのこの作品、花園での告白シーンの影響か、中央広場周辺の花屋では、花束を買う者が続出。思わぬ効果に花屋店主は嬉しい悲鳴をあげている。


●『花園の恋』中央大劇場で28日まで。


(デイビス記者)


「冒険家ジーナ、ハミハミ島から帰還!」


数々の冒険で知られるジーナが、またひとつの偉業を成し遂げた。
ひと月半に渡る未知の島・ハミハミ島探索を経て、本日無事帰還したのだ。
しかも空からのご登場だ。

「ナンクル博士の試作品なの。まずまずの乗り心地ね」(ジーナ談)
彼女を出迎えた一団の中には、先月ジーナによって救助された研究員ふたりの姿も。
今後は学者たちと様々な審議が行われる予定だ。

(カーター記者)


「いたる所で歓迎準備!」


南部の港街ホフマンでは、ヒツジの国からの使節団を迎える最終準備が急ピッチで進められている。通りにはフラッグが掲げられ、町中が歓迎ムードで賑やかだ。

彼らが宿泊する屋敷では、食材や酒樽などが朝からひっきりなしに運び込まれ、宴の準備に大忙し。時折、踊り子たちの笑い声が響く。

使節団一行は週明けにはホフマンへ入港し、その後ヌイーンブルク城へと向かう予定。

(カーター記者)


「ようこそ!ヒツジの国から使節団」


友好国である彼方のヒツジの国から、親善使節の一団が入港した。
実に12年ぶりのことで、彼らを一目見ようと集まった観衆で南部の町は朝から大賑わい。
ヒツジの国の帆船の素晴らしさに見惚れ、うっかり海へ転落する者も。

一団は南部で船旅の疲れを癒し、3日後に飛行船でヌイーンブルク城へと向かう。
…が、海の向こうで何やら怪しい動きが…!?

(カーター記者)


「海賊船あらわる!!」


ヒツジの国からの使節団到着で賑わう港町ホフマンに緊張が走る!
西の方角から、海賊船が現れたのだ。
家鴨の船首に眼帯ドクロの海賊旗…先月カシミヤ島に帰還したキャプテン・クック率いる海賊団に間違いない!
狙いはヒツジの国からの贈物か!?

使節団世話役のコバレフスキーが懸命に状況を説明するも、どうやら伝わっていない様子。どうなる!?

(カーター記者)


「実は友達!?ヒツジとクック」


キャプテン・クック率いる海賊船フライング・ダック号の出現に騒然となる港町ホフマン。
だが、ヒツジの使節団から懸命に(ヒツジ語で)話を聞き出した、世話役のコバレフスキーが言った。
「キャプテン・クックはヒツジ殿の友人なのだそうです!

そう、クックはヒツジの国を訪れたことがあり、使節団とも面識があったのだ!
クックを通じて我が国に興味を持ったという使節団の話に免じて、海賊団も彼らを歓迎する宴への参加が許された。
港町に喝采が沸き起こった。

(カーター記者)


「使節団、空へ!」


クック海賊団を交えてのヒツジの国親善使節団歓迎の宴は
、大いに盛り上がったようだ。

南部の住民たちとの別れを惜しみつつ、本日使節団は王室専用の飛行船に搭乗。
空の案内人・スカイプ氏の饒舌なガイドを楽しみつつ、これからヌイーンブルク城へと向かう。

(カーター記者)


(おまけのスカイプ氏)


「アグネス主演舞台『花園の恋』千秋楽!」


人気女優アグネスの主演舞台『花園の恋』が、2週間の公演を終え、昨日千秋楽を迎えた。
上演後カーテンコールが鳴り止まず、最後は脚本・演出のライチャック氏もアグネスと共に舞台上へ。観客に深々と礼をした。

花園ブームを巻き起こしたこの舞台、来月には西部での追加公演が決まっている。
しかし恋人の妹役を演じたデイジーが都合により降板のため、スタッフは急な代役探しに苦戦している模様。

(デイビス記者)